デイサービスでの柔道整復師による個別マッサージの効果

デイサービス(通所介護)において、機能訓練指導員や専門スタッフがマンツーマンで行う「個別マッサージ(徒手施術・リラクゼーション)」は、ご利用者の身体面・精神面、そして日々の活動量向上に対して非常に多くの好影響をもたらします。

機能訓練指導員による1対1の個別マッサージ(徒手アプローチ)に関する料金は、介護保険の利用料金の中に含まれています。

集団で行う体操とは異なり、一人ひとりのその日の状態や痛みの部位に合わせてアプローチできる点が最大の強みです。

1. 身体的な効果(機能維持・改善)

痛みの緩和と緊張の緩和

加齢や廃用(体を動かさないこと)によって硬くなった筋肉をほぐすことで、慢性的な腰痛、膝痛、肩こりなどの痛みを和らげます。

 関節可動域(あがり具合・曲がり具合)の拡大

関節の周りの筋肉や組織が柔らかくなるため、関節が動きやすくなります。これにより、「着替えの時に腕が通しやすくなる」「歩幅が広がる」といった日常生活動作(ADL)の改善に直結します。

 血行促進と浮腫(むくみ)の改善

特に車椅子の方や座っている時間が長い方は、下肢の血液やリンパの流れが滞りがちです。マッサージによって循環が促され、足のむくみや冷えが和らぎます。

2. 精神的な効果(リラクゼーション・安心感)

 「タッチケア」による安心感と孤立感の解消

肌と肌が触れ合うコミュニケーションは、安心感をもたらすホルモン(オキシトシン)の分泌を促すとされています。特に、普段他者との身体的接触が少ない高齢者にとって、優しく触れられる時間はそれだけで深い癒やしになります。

 認知症の周辺症状(BPSD)の緩和

不安や焦燥感が強い認知症のご利用者に対し、個別の静かな時間の中でマッサージを行うことで、気分の落ち着きや、不穏・興奮状態の緩和が期待できます。

3. デイサービスならではの「相乗効果」

 機能訓練(リハビリ)への意欲向上

「体が痛いから動きたくない」という状態のご利用者でも、まずマッサージで痛みを和らげて体を軽くすることで、「これなら少し歩いてみようかな」と、その後のマシントレーニングや集団体操、レクリエーションへ前向きに参加する意欲を引き出すことができます。

 心を開く「個別コミュニケーション」の場

  • 1対1の施術中は、ご利用者が本音を話しやすい時間です。「実は最近ここが痛くて…」「夜中に目が覚めてしまう」といった、普段の集団生活の中では見落とされがちな小さな体調の変化や悩みをスタッフが素早くキャッチし、ケアの質の向上やご家族へのフィードバックに繋げられます。