- デイサービスへの定期的な通所が認知症高齢者本人にもたらす効果は、単なる日中の安全な居場所の提供にとどまらず、認知機能の低下抑制、BPSD(行動・心理症状)の顕著な緩和、そして主観的QOL(生活の質)や生活意欲の向上など、医学的および心理学的な観点から多岐にわたる実証的エビデンスが蓄積されています。
認知機能の維持・低下抑制と生活リズムの安定化
超高齢化を背景に、認知機能障害を早期に発見し、運動、認知機能トレーニング、社会的孤立の防止、コミュニケーションの増進といった非薬物的介入を積極的に行うことで、認知機能の低下を抑制できるという研究報告は年々増加しています。
デイサービスでの活動は、まさにこの非薬物的介入の集大成です。
定期的な通所が習慣化することにより、利用者の日々の生活に明確なリズム(日課)が生まれ、認知症高齢者に陥りがちな昼夜逆転などの不規則な生活習慣を予防・是正する効果があります。
また、他者との継続的な会話や、適度な身体運動(ゴムボールやセラバンドを使った体操、パワーリハビリなど)は、脳への多様な刺激入力となり、脳の神経可塑性(柔軟性)を高め、認知機能の低下を緩やかにする作用があります。
悪化した状態から回復することは、なかなか難しいので、予防的にデイサービスの活用をおすすめしているところです。